放射線被ばく問題では、これまで科学と社会の関係が焦点であり、「トランス・サイエンス」や「ポスト通常科学」の一例として分析されてきました。これに対して、私たちは放射線被ばく問題に関与する複数の科学分野間の関係に注目し、学問各分野の「認識文化」の比較検討を行います。

人文社会科学者と自然科学者が協同し、具体的には下記項目を組み合わせます。

1. アンケートを用いた社会調査
2. 過去の事例の歴史研究
3. 放射線被ばく影響研究に関わっている研究者による参与観察

本研究では、放射線被ばく問題の混迷の原因を科学者共同体の内部に探り、合意形成に向けた新たな分野間コミュニケーションと真の学際研究のあり方を構想することを目的としています。

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