シングルセルα線照射影響観察システム SRiL
He2+イオン一細胞照射影響ライブイメージングシステム SRiL の開発
京都大学放射性同位元素総合センターが、設立以来蓄積してきた放射性同位元素(RI)に関する豊富な知識や経験を有効活用し、分子・細胞スケールで粒子線影響の解析行うことが可能な、新しいタイプの細胞照射影響観察システムの開発を行っています。
SRiL (Single-ion radiation inter- and intra- cellular effect live imaging system) は、Po-210由来のアルファパーティクル(He2+イオン)を一個の細胞、あるいは小さな細胞塊に対して顕微鏡下で照準を定めながら照射を行うことができる細胞照射影響観察システムです。
将来的にはこのシステムを用いて、加速器を用いた生物照射技術や、放射線による遺伝子損傷修復の研究、発癌のメカニズムの解明などに貢献して行きたいと考えています。
- 日本放射線安全管理学会第9回学術大会(2010年)優秀プレゼンテーション賞受賞
- 研究予算(外部資金)
- 2010~2012年度
科研費 基盤研究(B)「シングルイオン卓上顕微照射装置の開発とその利用による放射線生物影響の解析」
(研究代表者:川本卓男) - 2013~2014年度
科研費 挑戦的萌芽研究「放射線照射制御検出のための赤外線発光シンチレーター素子の開発とその応用」
(研究代表者:戸崎充男) - 2018~2022年度
科研費 基盤研究(C)「一細胞α線照射ライブイメージングによる体内局所被ばく影響評価」
(研究代表者:角山雄一) - 2019~2021年度
科研費 基盤研究(C)「Po-210線源によるα線マイクロ照射制御検出システムの開発とその応用」
(研究代表者:戸崎充男)
- 2010~2012年度
- 招待講演
- 2011年 第12回「イオンビームによる表面・界面解析」特別研究会
「Development of Single Cell Irradiation and Live Imaging System Using Po-210 Micro He-Ion Source.」 - 2012年 Microbeam Probes of Cellular Radiation Response 10th International Workshop(USA)
「Micron-size Po-210 He-ion Source Optimized for Single Cell Scale Irradiation and Live Imaging.」
- 2011年 第12回「イオンビームによる表面・界面解析」特別研究会
- 発表論文(準備中)