WAMSIM
WAMSIMの使い方
- 「WAMSIM」のアイコンをクリックすると、別ウィンドウでWAMシミュレータ遺伝的影響評価 Ver.のサイト(https://wamsim.vdslab.jp/)が開きます。
- 左側の「Parameters」を入力し、「Apply」ボタンを押しててください。
tmax : 右側の上のグラフと、「3.」の操作で表示される2種類のグラフ(Mutation Frequencyの上のグラフ, Dose Rateのグラフ)のX軸「放射線照射時間(Time(hour))」の最大値
Dmax : 右側の下のグラフと、「3.」の操作で表示されるMutation Frequencyの下のグラフのX軸「照射総線量(Accumulated Dose (Gy))」の最大値
tdiv : 右側の上のグラフと、「3.」の操作で表示される2種類のグラフ(Mutation Frequencyの上のグラフ, Dose Rateのグラフ)のX軸の補助目盛りの数(tmaxの値を何分割するか)
Fmax : 右側のグラフと「3.」の操作で表示されるMutation FrequencyのグラフのY軸「変異発生頻度(Mutation Frequency)」の最大値
dmax : 「3.」の操作で表示されるDose RateのグラフのY軸「線量率(Dose rate (Gy/hour))」の最大値 - 右側のグラフの下にある青いボタン「Add Line」を押すと、ウィンドウ下方に線量率を入力するためのグラフが表示されます。
Color : グラフで表示される線の色を指定します。
Mutation Frequency : 下のDose Rateを指定すると、ここにWAM Modelを用いた計算結果が表示されます。
Dose Rate : 照射時間(hour)と照射スケジュール、線量率(Gy/hour)を指定します(「5.」参照)。
Parameters : WAM modelの計算で使用するパラメーター(*)です。
* デフォルトはWilliam L. Russellの研究グループによるORNL(Oak Ridge National Laboratory) mouse-genetics programの実験値から求めたマウスにおけるパラメーターセットとなっています。 - 「Parameters」の各値をスライドで調節する。
(グラフ描画後でも調節ができますので、初めてシミュレータを使用される場合はデフォルトの値のままご使用ください)。 - 「Dose Rate」のグラフに、照射時間(hour)、照射スケジュール、線量率(Gy/hour)をマウスで指定する。
これらをマウスで入力すると、直ちに「Mutation Frequency」のグラフにWAM modelまたはLQmodelによる計算結果が描画されます。
- 複数の計算結果を比較したい場合は、「3.」~「5.」の操作をくりかえしてください
- グラフの線の色を変更したい場合は、「Color」ボタンを押して任意の色を指定してください。
- 複数の計算結果については、ページ右上の「Mutation Frequency」のところに重ねて描画されます。
- グラフを出力保存する場合は、「Export ***」「Save as ***」のアイコンをクリックしてください。
export SVG, Save as SVG : ベクターデータとして出力(.svg形式で出力されます。)
export PNG, Save as PNG : ビットマップベータとして出力(.png形式で出力されます)
Save as CSV : テキストデータとして出力(.csv形式で出力されます。)
a0 : 自然変異による変異細胞の発生と増加 [/hour]
a1 : 追加被ばくによる変異細胞の発生と増加 [/Gy]
b0 : 自然細胞死などによる変異細胞の排除 [/hour]
b1 : 追加被ばくによる細胞死による変異細胞の排除 [/Gy]
F0 : 自然突然変異の発生率
プルダウンにより、Mutation Frequencyの計算方法を選択することができます。

WAM : WAMモデルで計算する。
LQM : LQモデル(従来用いられてきたモデル)で計算する。
WAMSIM 使用例
使用例をいくつか紹介します。
なお、照射線量率(Dose Rate)のグラフは見やすくするために加工しています。実際のWAMSIM上では塗りつぶしとなります。また、全ての例はデフォルトのパラメータセットを用いています(すなわち、マウスでの予測結果を示しています)。
- 異なる線量率下でマウスが生存し続けた場合の変異発生頻度比較結果
線量率0 0.01, 0.02, 0.03, 0.05, 0.10 Gy/hour のガンマ線を1200時間連続照射した場合
(0Gy/hourは、追加被ばくなしのコントロール、すなわちバックグラウンドレベル)
- 分割照射の回数を変えた場合の変異発生頻度比較結果
0Gy/hourはコントロール(未照射)。
総照射線量60Gyを、線量率0.06Gy/hourで1,000時間連続照射した場合、線量率0.1Gy/hour ・照射時間150時間を4回に分けて照射した場合、線量率0.2Gy/hour・照射時間50時間を6回に分けて照射した場合の比較
- 自然変異発生頻度を変えた場合の変異発生頻度比較結果
線量率0.1Gy/hour(左グラフ)または0.01Gy1/hour(右グラフ)で1,200時間連続照射においてParametersのF0(デフォルト値は1.0e-05)を変化させた。
- 従来多用されてきたLQモデルとWAMモデルとの比較
線量率0.025Gy/hourで600時間連続照射(総照射線量15Gy)した場合。
修復効果を考慮しないLQモデルでは、照射時間が経過するにしたがって急激に変異発生頻度が増大し、照射をやめても(600時間以降も)減少しない。
Contact
当サイトに関する問合せ先